リボン刺繍を始めるにあたって、まず知っておきたいのが道具のこと。ここでは、私が実際に教室で使っている道具を、選び方のポイントとあわせて詳しくご紹介します。
「初めてのリボン刺繍」記事もあわせてご覧ください。
1. リボン

刺繍専用のリボンは、リボン刺繍用の針に通りやすいのが特徴です。幅は3.5mm〜7mmと幅広く、素材もポリエステル・レーヨン・綿・シルクなど様々。柔らかさや風合いがリボンごとに異なるので、作りたい花の雰囲気に合わせてリボンを選び、そのリボンに合ったステッチ方法で刺していくことができます。教室では刺繍専用リボンだけでなく幅15mm~25mmのオーガンジーリボンや、サテンリボンも使用します。
種類が豊富なので、材料選びの時点から楽しめるのが魅力です。また、糸よりも一針で広い面積を刺せるため、テンポよく刺し進めることができます。
ねじりやたわみによって立体的なお花を作ることができます。
一方で、取り扱いのない手芸店もあるので、購入場所は事前に確認しておくと安心です。もしくはネット購入をおすすめします。初めてネットで選ぶ際は、「リボン刺繍専用」と明記された色セットを選ぶと失敗しにくいです(色に迷ったら「初めてのリボン刺繍」記事でご紹介した3色の考え方も参考にしてみてください)。ゆくゆくは、材料をひとまとめにしたキットもご用意できればと思っています。
種類が多くて迷ってしまうと思いますが、最初はリボン刺繍用のリボンが一番刺しやすいです。慣れてきたら、いろいろな素材に挑戦してみると新しい発見があって楽しいですよ。
2. 刺繍針(リボン刺繍専用)

リボン刺繍専用の針は、針穴がリボンの通りやすい楕円形になっています。
太さにいくつか種類があり、リボンと布地に合ったサイズを選ぶ必要があります。小さな手芸店では取り扱いがないこともあるので、注意が必要です。
私は基本的にクロバーの「リボン刺繍ステッチ針 太タイプセット」のNo.18を使い、リボンによってNo.20を使い分けています。クロバーはセット販売のみのため、迷ったら太タイプセットを購入しておくのがおすすめです。
3. 刺繍枠は使いません

私は刺繍枠を使わずに布を手に持ったまま刺していきます。刺繍枠を使う教室が多い中、これは少数派のスタイルです。
谷美砂子先生に師事していまして、17年間この枠無しスタイルですが、思ったところにすぐ刺繍できることとても気に入っており、ずっとこのスタイルです。
用意するものが少なくて済むので、すぐに始められるのがメリットです。一方で、フランス刺繍など刺繍枠に慣れている方は少し違和感があるかもしれません。また、刺繍枠を使うとシワになりにくくきれいに仕上がる利点もあり、リボンの引っ張り具合を自分で調整しないと、布にしわが寄ってしまうこともあります。
それでも私は、いつでも気軽に刺し始められる枠無しスタイルが好きです。大切なのは、楽しく続けられることです。ご自身がやりやすい方法で進めていただければと思います。
4. 布(土台)

生成り・綿素材の生地です。織り目がしっかり見える、素朴な風合い。

麻。粗めの織り目で、素朴で温かみのある質感です。色の種類が豊富なこともよい点です。
特に粗めの織り目のときは接着芯をはると刺しやすくなります。

赤別珍(べっちん)。ビロードのような起毛のある、深みのあるワインレッドが魅力の生地です。

綿薄手。小花柄のプリントが入った、軽くサラッとした薄手の生地です。
可愛い柄の生地が豊富にあるので布選びも楽しいです。ただ柄の上に刺繍を施しても目立たないことがあるため、組み合わせに注意が必要です。

綿・中厚手(織り柄あり)。薔薇柄の地紋が入った、織り目の凹凸は少なめで柔らかい質感の生地です。

綿・厚手(織り柄あり)。地紋の凹凸がしっかりあり、ハリのある硬めの質感の生地です。
薄手のものから厚手のものまで、作品の世界観に合わせて生地を使い分けています。綿素材を使うことが多いです。
布選びは無限大なので、それ自体が楽しい工程でもあります。ただし、目の詰まった生地や厚手の生地は、リボンを引き抜く際に少し力が必要です(引き抜き方のコツはまた別の記事でご紹介できればと思います)。生地によっては、一度針を刺した跡が穴として目立ってしまうこともあるので一度試し刺ししてみると安心です。薄すぎる生地には刺しやすくするためと強度を保つため接着芯を貼っておくのがおすすめです。仕上がりも美しくなります。
最初は、薄手の生地に薄手の接着芯を貼ったものから始めると、扱いやすくおすすめです。
5. チャコペン(印付け用)



布に図案の位置を軽く印付けするために使います。太字/細字の両端タイプが便利で、大まかな位置取りは太字、細かい印は細字と使い分けています。
チャコペンには大きく分けて「水で消えるタイプ」「自然に消えるタイプ(時間が経つと自然に薄くなる)」「熱で消えるタイプ(アイロンで消す)」の3種類があります。私は基本的に水で消えるタイプを使っています。仕上げに霧吹きや濡らした綿棒で軽くなでるだけで消せるので、初心者の方にも扱いやすいです。
注意点として、生地によっては色素が繊維の奥に入り込み、水で消したつもりでも薄く跡が残ることがあります。目立たない端布で試し書きしてから本番の生地に使うと安心です。一度消しても浮き上がってきてしまったときには再度みずを吹きかけてみてください。また、暑い時期は汗や湿気で意図せず消えてしまうこともあるので、印をつけたら早めに刺し進めるのがおすすめです。
初めての方へ:迷ったら、まずは水で消えるタイプの太字/細字セットを1本用意しておけば十分です。
6. 普通の縫い糸

刺し終わりの始末に使います(詳しくは「基本ステッチ6選」で解説)。特別なものでなく、家にある普通の縫い糸で大丈夫です。色は仕上がりの布に近い色を選んでおくと、裏側から見えても目立ちにくいです。
私はFUJIXのキルト用手縫い糸を、白・生成り・黒の3色揃えて、布の色に合わせて使い分けています。
体験レッスンのご案内
道具が揃ったら、あとは実際に手を動かすだけです。もし迷ったら、体験レッスンで一緒に確認しながら進めることもできます。



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